室生犀星 詩碑:伊豆文学散歩
伊豆文学散歩
室生犀星 詩碑

室生犀星 詩碑

小説家・詩人として名高い室生犀星(1889-1962)は、伊東には大正末から来遊して、詩や随筆を書き残している。伊東市の松川沿いの聖母幼稚園前に「じんなら魚」の詩碑が建てられている。大正12年3月の作。前年失った長男、豹太郎への苦渋に満ちた思いを「じんなら」に重ねたものである。

碑文

じんなら魚  伊豆伊東の温泉(いでゆ)に/じんならと言へる魚棲みけり。/けむり立つ湯のなかに/己れ冷たき身を泳がし/あさ日さす水面に出でて遊びけり。/人ありて問はばじんならは悲しと告げなむ。/己れ冷たく温泉(ゆ)はあつく/されど泳がねばならず/けぶり立つ温泉(いでゆ)のなかに棲みけり。

所在地:伊東市桜木町1-7-2 松川畔