八丁池~皮子平

八丁池~皮子平

「天城の瞳」と呼ばれる八丁池から皮子平にかけてのルートをガイドさんとトレッキング。
紅葉の美しい天城縦走路から、苔むした溶岩石、ヒメシャラの幼木の群生、ブナ林の東皮子平へ。アセビの生い茂る西皮子平など見どころがいっぱい。コースを進むにつれ、変化していく景色に心を奪われます。

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青く美しい八丁池に息をのむ

青く美しい八丁池に息をのむ

八丁池口から1時間、コルリ歩道を進むと展望台に到着です。
木々の間から、青い水をたたえた八丁池がよく見えます。
驚いたことに、冬はこの池が凍結するそうです。昔は冬になるとここでスケートをされる方が大勢いたそうですよ。
火口湖と思われていた八丁池ですが、最近の調査で断層がずれたことによりできたことがわかったそうです。
そんな八丁池は特別保護地区になっています。まさに、伊豆の宝です。まだまだ、未知の部分がたくさんあるのでしょうね。なにしろ、「秘境」ですから!!
青空に美しく映える八丁池を望む展望台が気持ちいい。また、新緑の季節も美しく、5月末~6月がねらい目だそうです。

かかりつけ湯スタップのイチオシコース
青く美しい八丁池に息をのむ

この日はいつもより水量が多かったそうです。大地がスポンジのような働きをして調整しているんですね。

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かかりつけ湯スタップのイチオシコース
青く美しい八丁池に息をのむ

絡み合ったブナの木
ダンスしているみたいでしょ。

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かかりつけ湯スタップのイチオシコース
青く美しい八丁池に息をのむ

ブナの実発見。林の中には心惹かれるものばかり。でも、持って帰っちゃダメ。

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様変わりしていく皮子平の景色と環境

様変わりしていく皮子平の景色と環境

断層のずれ落ちた斜面を見ながら白田峠、戸塚峠を通り皮子平を目指します。
火口が近づいてくると、約3200年前の噴火による噴出物である赤く大きな石や黄色みを帯びた軽石、キラキラ輝く黒曜石が多く見られるようになってきます。
天城縦走路の景色から一変。東皮子平に到着です。
苔蒸した溶岩石。ヒメシャラの幼木の群生、ブナの林。まさに秘境!!
しかし、ガイドさんが初めてこの場所を訪れた時はシダや笹が生い茂りもっと幻想的な景色だったそうです。
今では、オシダも笹もシカに食べられてしまい絶えてしまいました。
西皮子平は、マメザクラやススキの生い茂っていた20年前の景色とは様変わり。アセビが茂り、シカ用の防護柵が張られています。30年後の景色はどのようになっているのでしょうか。

かかりつけ湯スタップのイチオシコース
様変わりしていく皮子平の景色と環境

紅葉が陽に透けてキレイ!!

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かかりつけ湯スタップのイチオシコース
様変わりしていく皮子平の景色と環境

笹やシダなどの下草が、シカにすっかり食べられてしまった東皮子平。

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かかりつけ湯スタップのイチオシコース
様変わりしていく皮子平の景色と環境

アセビの生い茂る西皮子平

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みんな繋がっているよ

みんな繋がっているよ

再び東カワゴ平を通り、溶岩の流れた「うね」を歩きます。
その中で、このような大木が多く倒れている景色に出くわします。
岩盤に阻まれ根が横にしか伸びることができず、このような状態に。スギの精英樹やモミの巨木も、養分の少ない溶岩の上でここまで大きくなるには大変な年月がかかっています。いつまでもここに立っていてほしいのですが・・・・
今回、ガイドさんと八丁池~皮子平~筏場と歩いてみてたくさんのことに気付くことができました。
天城のこの環境は、大昔の海底火山や隆起により水を通さない層ができて、その後の陸上火山により水を通す層ができました。そこに地下水が流れ、湧水となりワサビ田を潤している。山と空と海は繋がっているのですね。天城の森を守り、ワサビ田、狩野川、駿河湾と繋がる伊豆半島の恵みを大切にしていきたいですね。

かかりつけ湯スタップのイチオシコース
みんな繋がっているよ

林道の所どころに噴火の堆積物による地層を見ることができます。

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かかりつけ湯スタップのイチオシコース
みんな繋がっているよ

天城の恵みから生まれるワサビ田。美しいですねぇ。

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かかりつけ湯スタップのイチオシコース
みんな繋がっているよ

ジオパーク認定プロガイドの杉本さんと浅田さん、ネイチャーガイドの清野さんにガイドしていただきました。

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